住宅ローンの返済額は今の家賃と同じぐらいだから大丈夫だと思ったら家計が苦しくなった。
その原因は管理費と修繕積立金です。
管理費とはマンションにおいて、このような目的で使われます。
・日々の清掃
・エベーターや防災設備などの定期点検
・共用部分の電気・水道代
・管理会社への報酬
修繕積立金は将来、建物が長持ちするよう工事をするために予め積み立てておくお金です。
外壁の補修、防水工事、エレベーターの補修などに使われます。
新築当初は安くても、段階的に値上げしていくマンションが多いように思われます。
築年数がある程度たっているのに、修繕積立金の積立額が少なかったり、周りの同レベルのマンションと比べて安すぎたりするなら購入には注意が必要です。
また、20年以上(理想は30年以上)の長期修繕計画がないマンションにも注意です。
途中で高額な一時負担金を求められるケースもあります。
修繕積立金の平均は200円/㎡ぐらいですので、たとえば70㎡のマンションなら、
毎月14,000円ぐらいないと足りないということです。
※マンションの規模によって変わってきます。
管理費は関東の平均だと171円/㎡なので、70㎡で11,970円となります。
物件を探すときの参考にしてくださいね。
管理費・修繕積立金を合わせると毎月25,970円かかります。
1年間で311,640円、住宅ローンを35年として35年間で10,907,400円です。
(管理費:5,027,400円 修繕費5,880,000円)
修繕積立金については、一時的な負担金もありますので、出費はもっと多くなります。
ちなみに、戸建にも修繕積立金は必要です。
住宅ローン35年間のうち、壁の塗り替えや屋根の補修、配管の補修などがあります。
工法や施工会社によって金額は変わりますが390万円~630万円かかってきます。
参考
屋根補修:150~250万円
外壁補修:180~280万円
配管補修:60~100万円
マンションも戸建にも共通するのが、家の中の補修です。
20~30年経つと設備にも問題が出てくることがあります。
・水回り(キッチン・トレイ・お風呂・洗面台・給湯器)
・壁紙
・畳
等があげられます。
35年間にかかる修繕費だけでみると戸建もマンションもあまり変わりませんね。
戸建の方が工事会社や工法などを自分で決められる分、節約の工夫ができきそうです。
マンションには管理費がかかってくるので、
マンションの方が維持費がかかるということが分かります。